
1.まとめ
本計画はわが国と中華人民共和国の両国の寄生虫学者の交流を目的として、1984年(昭和59年)に発足した。すでに1995年(平成7年度)までの12年間に中国から日本へ27名の寄生虫学者が招聘され、日本から中国へ25名が派遣された。
本年度は、12月14日から27日まで名古屋市立大学医学部医動物学教室太田伸生教授、そして12月19日から31日まで東海大学医学部感染症学金田良雅教授の2名が中国へ派遣された。太田専門家は、天津中医学院寄生虫学教研室、天津医科大学寄生虫学教研室、雲南省大理州血吸虫病防治研究所、四川省寄生虫病防治研究所、中山医科大学寄生虫学教研室、第一軍医大学熱帯医学研究所を視察訪問した。金田専門家は、中国予防医学科学院寄生虫病研究所、上海医科大学、上海第二医科大学、第二軍医大学、中国協和医科大学、北京医科大学人民医院、北京熱帯医学研究所、北京大学を訪問し、第二軍医大学では学術交流をおこなった。両専門家の視察調査研究内容などは本文に詳しく述べられている。
本年度(平成8年度)から中国寄生虫対策援助プロジェクトは大幅に変更され、東京の研究機関における寄生虫分子生物学の専門家(ジュニアおよびシニア)研修コースが新設された。これについては別の機会に報告する予定である。
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