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水中レーザーテレビ

UNDERWATER LASER VIEWING SYSTEM
酒井 浩1) 広瀬 憲治1) 増門 孝一1) 五十嵐 浩俊1) 秋園 純一2)
高橋 義明3) 朝妻 春和4) 齋藤 利貴5) 藤井 一郎6) 町田 生五月7)
Hiroshi Sakai,Kenji Hirose,Kouichi Masukado,Hirotoshi Igarashi,Jun'ichi Akizono
Yoshiaki Takahashi,Harukazu Asatuma,Toshitaka Saito,Ichirou Fujii,Osami Machida
1)運輸省第一港湾建設局 新潟機械整備事務所
2)運輸省港湾技術研究所 機械技術ロボティクス研究室
3)石川島播磨重工業(株) 船舶海洋事業本部新技術開発部
4)(株)アイ・イー・エム エンジニアリング部
5)石川島播磨重工業(株) 技術本部メカトロ総合開発センター
6)石川島播磨重工業(株) 情報システム部技術グループ
7)石川島システムテクノロジー(株)技術・プロジェクト室
The difficulty of viewing through turbid water-due to obstruction from backscattered rays-is overcome by adopting the range gate camera,which is actuated only during the interval when useful laser signals are reflected from the object illuminated by pulsed laser beam. Laser ray attenuation turns out to depend on suspended particle size in the same turbidity. Experiments are performed to prove ULVS applicability to burial support of NIIGATA MINATO tunnel caissons in the estuary of SHINANO river. Results of trial runs prove appreciable improvement of image quality compared with conventional underwater camera.
1.開発の経緯
最近の港湾工事においては、濁水中や大水深等苛酷な施工条件でのものが多くなりつつある、このような工事での施工管理・品質管理は、従来潜水士による在来技術を用いた直接計測・直接視認、あるいは超音波により行われているが、効率等を一層向上すべく要請がある。また、水中作業の機械化において、機械の「目」としての要請もある。一方、最近、先端技術の一つであるレーザーは、特にレーザー発振器及び関連機器の安定化、小型軽量化、低価格化等が著しく進み改めてレーザーの水中透視への利用の可能性が高まった。このようなことから、港湾工事等の高能率化を図るため、短パルス幅、高出力のレーザーを用いた水中レーザーテレビの開発に取り組むこととした。ここでは、建設中の新潟みなとトンネルにおける沈埋函沈設で試用する予定の水中レーザーテレビのプロトタイプを紹介するとともに、これを目標として実施した岸壁実験の成果の報告をし、併せて可搬式水中レーザーテレビを提案するものである。
本開発は運輸省第一港湾建設局新潟機械整備事務所・運輸省港湾技術研究所機械技術部・石川島播磨重工業株式会社の三者の共同で行っている、

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第1図 水中レーザーテレビの外観

FIG1 OUTLOOK OF ULVS

 

 

 

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