ミャンマー連邦は7つの州と7つの管区行政区に分けられている。多数派のミャンマー族が住む地区は管区、少数民族が多い地区は州となっている。国連の発表した推定によれば、ミャンマーの総人口は1993年現在でおよそ4461万人であり、そのおよそ35%は少数民族である。現在ミャンマーでは小分類すれば134種の民族が存在し、それぞれ固有の言語・文化・生活を有し、自治や独立を要求し根強く反政府運動を展開している。
ミャンマーにおける政策決定はトップダウンで、各組織・機関の長を中心に運営され、最終的にはSLORCの指示に従う。首相はSLORCの議長が兼ね、国家元首でもある。
ミャンマーでは1988年に誕生したソー・マウン政権により社会主義経済を放棄し経済開放政策を推進している。これまでに実施してきている主な開放政策としては、
(1)積極的な外貨の導入
(2)貿易の自由化
(3)社会主義経済の放棄と国営企業法の制定
(4)銀行法の整備
などが上げられるが、未だ軌道に乗ったとは言えず、根本的な経済構造の改善には至っていない。尚、現在の為替レートは公定レートで1 US$=6チャット、実勢レートで約160チャットである。