日本におけるインターネットの歩みは1984年10月に慶応義塾大学、東京工業大学、東京大学をUUCP(Unix to Unix Copy Program、UNIXコンピュータ間の接続)方式で接続する実験プロジェクト:JUNETから始まった。JUNETの特徴は、政府主導で発展した米国とは対照的に、大学等の研究機関がボランティアとして運営していた、いわゆる草の根的な形態にある。このため、海外ネットワークと接続された1986年頃から利用者の急増と共に、ボランティアによる運営に様々な問題が発生することとなった。