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第4節 マシン室復旧作業

 メーカー技術員の到着後、共同でマシン室内及びシステムを復旧する作業を開始する。具体的な作業内容はおおむね次のとおりである。

 ・損傷機器の補修

 ・使用不能機器の搬出

 ・代替機器の搬入

 ・データ安全確認(ディスク、磁気デーブ)

 職員にも、メーカー側担当者にも被災した人が多く、復旧作業要員の確保は困難が予想されたが、職員の努力とメーカーが他地区から要員を集めたことで、最小限の要員は確保できた。
 ただ、コンピュータ設備を中心とした復旧は進んだが、水冷式の空調設備や余震に対するフリーアクセス床の補強など、周辺設備や環境の復旧・補強については関連業者の対応が遅れ、外気を取り入れて空調の代わりとしたり、フリーアクセス床の支柱を接着剤で固定するなどの応急措置で対処したところもある。

第5節 オンラインシステム復旧作業

 マシン室の復旧後に、メーカー技術員、関連業者(施設系、通信系等)との共同によるオンラインシステムの復旧作業を行った。具体的な作業内容はおおむね次のとおりである。

 ・マシンルーム内でのオンラインアプリケーション稼動テスト

 ・ネットワーク障害診断

 ・ネットワーク修復

 ・クライアント/端末からのオンラインアプリケーション稼動テスト。

 ・庁内各部署とのコンピュータ使用スケジュールの調整オンラインシステムのテスト時点で回線の障害が見つかった場合もあったが、多くの回線は早期に復旧した。
 オンライン系については、むしろ端末からのテストを行なうに当たって、庁内各部署の現場側で操作要員の確保に手間取ったり、操作マニュアルの紛失等によって円滑なテストの遂行に支障を来たす場合があった。
 この他、出先の建屋が倒壊して端末が使用不能になり、臨時の場所の確保、回線の手配、端末及び通信機器の手配等に時間と人手を要した場合があった。

 

 

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