日本財団 図書館


 

13.1.6 接地など

 ケーブルのがい装は、光ファイバケーブルであっても、安全上有効に接地する必要がある。ただし、がい装が電路金物に金属バンドで固定されるなど有効に接地される場合には、特に行う必要はない。

13.2 光ファイバケーブルの端末処理

光ファイバケーブルの布設後、端末処理を行う。

 一般ケーブルの端末処理及び接続方法については、JIS F 8071−86(低電圧電力系統用ケーブルの選択及び敷設)や船級協会の規定があり、光ファイバケーブルについても、これらに準拠するが、一般ケーブルとは大きく異なる部分もあるので、注意を要する。

 端末処理や接続に使用する工具には、多様なものがあり、必ずしも専用キットとして付属されているものが使いやすいとは限らないので、新規に改良されたものなどを含め、多くのものを試してみて、自分に合ったものを選択する必要がある。

 融着接続器を含め、専用工具類の扱いについて、あらかじめ習熟しておくことが重要である。外被をはぐ専用カッターなども、初めてのときには、力の入れ加減などが分からないことが多い。特に、折れやすい心線の扱いには、ある程度の慣れが必要である。

13.2.1 端末処理

-1.端末処理作業を行うときの一般的な注意など

(1)光ファイバゴードは汚れやほこりを嫌うので、作業現場の整理・整頓・清掃を事前に行っておく。

(2)光ファイバゴードの取り回し、接続機器、工具類は、あらかじめ効率よく使用できるように、配置や並べ方を工夫しておくとよい。コネクタ部品なども、組立てる順番に、最初から小分けしておくと作業がはかどる。

(3)作業に入る前に工具をよく点検整備しておく。

(4)マニュアルを熟読し、事前に作業工程を頭の中に入れておく。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION