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電源線のうち1回路は主配電盤から直接、他の1回路は最寄りの電灯分電盤から配線する。非常発電機を装備している場合は、非常用配電盤から、また、非常電源が蓄電池の場合には、インバータからAC100Vの交流電源として給電する。非常電源が蓄電池でインバータによるものは、主電源を喪失すると継電器が動作してインバータを始動Lなければならないので、その回路を航海灯制御盤とインバ―タ間に配線する。(図9.8(イ))

航海灯電路が短かく電圧降下の少ない小形船の場合は、AC100VとDC24V、AC1OOVを降圧したAC24VとDC24Vの2種類の電源とする場合が多い。(図9.8(ロ))

主電源の喪失時及び航海灯電球の断線時に警報を発するが、これらの警報電源が蓄電池による場合は、航海灯制御盤に配線する。

航海灯は1灯式と2灯式があるが、2灯式の場合は、別個の配線とする。

航海灯制御盤は箱形の壁付式とし、操舵室の壁に取付けられるが、信号灯や甲板照明灯の操作スイッチ盤、航海機器用分電盤、あるいは照明、通信分電盤などとともに同一盤に組込んだ集合制御盤とし、船内装備工事及び操作監視を容易にできるようにする場合が多い。

停泊灯は、スイッチを操舵室に設け、航海灯と同様に、航海灯の2重電源を供給する場合がある。このとき単に操作スイッチを設ける場合と、航海灯と同様断線警報できるようにする場合とがある。

停泊灯は蓄電池電源のDC24Vとする場合が多い。

 

9.4.3 信号灯回路

信号灯は、操舵室の分電盤から給電し、操舵室で点滅操作できるようにする。ー般に集合制御盤に設けられたグループスイッチに組込む。

(1)昼間信号灯

1kW、500Wの大形のものは、コンバス甲板に装備し、操舵室からシャッターを遠隔操作し、非常電源からも給電できるようにする。

―般に携帯式の信号灯が装備されるが、可搬式

 

 

 

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