日本財団 図書館


第9章 電路系統図作成要領

 

9.1 概要

電路系統図は動力、通信、照明、無線、航海、計測制御と各装置ごとに作成し、一般には下記のように区分して作成する。

(a)主電路系統図(電源装置を含む)

(b)照明電灯電路系統図

(c)船内通信装置、航海計器及び無線装置電路系統図

(d)機関部計測制御装置電路系統図

これら系統図を作成するに当たっては、次の点を考慮して設計する。

(a)簡単にして理解しやすいこと。

(b)合理的なシステムであること。

(c)保護協調が得やすいこと。

(d)材料面で経済的であること。

(e)艤装工事及び保守点検が容易であること。

系統図は、管海官庁、船級協会並びに船主に承認を得るために提出され、艤装設計の基幹図となる。また、その他艤装工数の算定資料として、建造仕様書とともに予算書作成の基礎資料となる。

 

9.2 ケーブルの選定

ケーブルは艤装材料として価格的に大きなファクターを占めるものである。ケーブルサイズの決定の際注意を要することは電圧降下である。電圧降下については、5.4に述べられている計算式により求め、電線調査表に記載するが、図9.1〜図9.4に示すアンペアメータ方式により求めてもよい。

特に24V回路は、電圧降下が大きいので、注意する必要があり、充放電盤内、航海灯表示器内の電圧降下を考慮に入れてケーブルサ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION