日本財団 図書館


227-1.gif

 

5.3 ケーブルの短絡容量

配電回路に短絡事故が発生すれば、その回路の遮断器が動作して、ケーブルを保護する。しかしながら、短絡電流を遮断するまでの短時間にケーブルに大電流が流れて導体温度を急激に上昇させ、絶縁体の発煙、被覆物の溶融、ヒューズ、遮断器等の保護装置の動作時限にも関係するので、これらの保護装置の特性を考慮する必要がある。

 

5.4 配電回路の電圧降下率

船内配電回路の電圧降下率は、船舶設備規程によれば24V以下の回路を除き、5%以下と規定され、またNK鋼船規則では動力及び電灯回路では6%以下、24V以下の蓄電池からの給電回路では10%以下と規定されている。

 電圧降下率は、一般に次式から求められる。

 (1)直流2線式回路

LD=(R20×K1×2l×I)/V ×100

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION