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アルカリ蓄電池は、正極に水酸化ニッケル、負極にカドミウム又は鉄を用い、アルカリ水溶液を電解液とした蓄電池である。負極にカドミウムを用いた電池をユングナー電池(ニッフェ電池)、鉄を用いた電池をエジソン電池といい、通常、前者のNi−Cdアルカリ蓄電池が多く用いられる。

その充放電特性を図3.11に示す。

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蓄電池充放電盤には、電圧計、電流計、保護装置(逆流防止装置を含む)、整流装置などが組込まれる。

整流器の電流容量は、それを決定するための決め手になるものはないが、一般には蓄電池容量(Ah)を時間率で割った値に適当な余裕を持たせた容量としている。例えば200Ah2群の鉛蓄電池が交互充放電される場合には200Ahを10時間率で割った20〔A〕に10〔A〕の余裕を加えて30〔A〕とし、また2群同時に浮動充電される場合には400Ahを10時間率で割った40〔A〕に10〔A〕の余裕を加えて50〔A〕とする。

また整流器の電圧は1群の定格冨圧が24〔V〕の場合、充電終期において鉛蓄電池の場合は約33.6〔V〕まで、アルカリ蓄電池の場合は約34.2〔V〕まで電圧を上昇させるため、35〔V〕の定格とするのが一般的である。

また、総トン数500トン以上の国際航海に従事する船で、充放電盤が非常配電盤として使用される場合には、非常電気設備の適用を受けるので、充放電盤は船の全通甲板の上方で機関室囲壁の外側に設置することが要求される。

 

 3.2.3 非常配電盤

非常配電盤は、主発電機故障の際、非常発電機から船内の非常負荷、重要負荷に給電するもので、電路の開閉、監視、制御及び保護

 

 

 

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