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(1)漸変電圧変動特性

発電機で負荷の大きさを徐々に変化させた時、電圧がどのように変化するかを示す特性を、漸変電圧変動特性と呼んでいる。図2.10は発電機の漸変電圧変動特性の一例を示したものである。

一般に、規格では漸変電圧変動特性については、定格力率のもとで、無負荷と全負荷間において負荷を変動させた場合の整定電圧の許容変動幅(定格電圧に対する%で表わす)を規定しており、主なものとしては、次のような値になっている。

船舶設備規程(第200条)   4%未満

NK鋼船規則(H編2.4.14)  ±2.5%以内

              ±3.5%以内(非常発電機)

日本電機工業会標準規格   ±2.5%以内(JEM1274−85)

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(2)瞬時電圧変動特性

発電機を運転中、その回路に誘導電動機を投入すると、大きな突入電流が流れ、電圧は瞬間大きく降下する。

そのため電動機の始動が不能になったり、他の負荷に悪影響を及ぼしたりすることがある。そこで発電機にとっては、急激に大きな電流を流したときに生ずる瞬時の電圧降下の値や復帰時間が

 

 

 

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