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2.2.3 交流式

-1.交流3線式には、三相3線式と特別の場合に使用される単相3線式とがある。現在、船舶の配電方式としてはほとんどがこの絶縁三相3線式が採用されている。

-2.単相3線式は、同一配電系統で例えば110Vの電灯と220Vの単相電動機又は電熱器のように、定格電圧の割合が1:2になる2種類の負荷に給電する場合などに採用される。

-3.交流4線式の主なものに交流三相4線式がある。この方式は一般に線間電圧380Vを採用し、中性線に対する相電圧が220Vになるので、220Vの単相電動機、照明、電熱器等に変圧器を使用しないで配電する方法である。国内では漁船用集魚灯の配電方式に採用する場合がある。

-4.交流三相3線式配電方式では、一般に中性点接地方式は使われず、非接地方式が使われているが、接地方式の場合、船舶設備規程(第265条)では直流3線式、交流単相3線式及び交流三相4線式の各配電方式の電路の中性線は2ヶ所以上において接地してはならないと規定している。表2.2に交流三相3線式配電方式における非接地方式と接地方式の比較を示す。

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