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6・6・7 マイクロストリップ空中線

 図6・24に示すように、地板(アース板)と呼ばれる導体板の上に1ミリぐらいの薄い絶縁板があり、その上に導体の帯(ストリップ)がある構造で、地板とこの帯が2本の給電線になっている。この帯は印刷で作られ、微細(マイクロ)な形の線路が作られるためマイクロストリップ空中線といわれる。ストリップの長さが半波長のときに共振して大きな電流がながれ、半波長ダイポール空中線と同等である。

 この空中線は、軽量で小型な最新の空中線とし使用されるようになり、GPS等に使用されている。図6・25は、保護カバーを付けた一例を示す。実際には衛星からの弱い電波を受信するため、図に示すものを何個も配列してアレイ空中線とし、利得を上げるようにしている。

 

 

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