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6・5 空中線の理論

 送信空中線は、高周波回路の電力をできるだけ能率よく電波のエネルギーに変換しそれを空間に放射するために使われる。

 一方、受信空中線は、空間を伝搬して到来した電波のエネルギーをできるだけ能率よく高周波電力に変換して、受信機に送り込むものである。

 したがって、空中線は、電気回路と電波の間のエネルギー変換器といえる。このエネルギーの変換を効率よく行なわせるために、GMDSS機器には、使用する目的や周波数によって様々な構造や特長をもった空中線が使用されている。本項では、このような空中線の特長を示す用語の一般的な意味について記述し、次項で各々の空中線の具体的な特長を記述する。

(1)電界強度

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