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8. 今後のヘリコプター計器飛行方式の実現に向けて

8.1 計画の前提
1)ICAOに於けるFANS合意、技術開発の国際動向等より、ヘリコプターの次世代保安システムとして衛星べ一スのATM,CNSに移行し、地上NAVAIDSべ一スの現行システムは段階的に廃止されるものと考えられる。
2)新システムが確立される前にシステムの精度、信頼性(適合性、連続性、有用性)等の十分な検証が不可欠であり、経済性、安全性の見地からも段階的に現行システムから衛星べ一スのシステムに移行することが望ましい。
3)この移行期間中には、新旧両システムの併存又は折衷方式の利用が考えられる。
折衷方式としては、例えば、
イ. 現行システムをべ一スとするも、ヘリコプターの特性を考慮し、運用基準の緩和、改定によるもの。(He1ijet方式)
口. VFR,GPS利用、GPS計器進入(HELI−STAR方式)
ハ. VFR−IFR−VFR(Northeast Corridor方式)等が考えられる。
4)衛星べ一スのヘリコプター用次世代保安システムヘの移行開始時期としては、MTSATが打ち上げられ、その後衛星システムの整備が整う時期を目標とする
8.2 研究・開発の進め方
1)現在の“ヘリコプターによる計器飛行方式等に関する調査研究委員会”に設置されている2つの分科会(現行基準に基ずく方式検討分科会、ヘリコプター特性を考慮した方式分科会)を平成9年度についても実施する。
2)IFRの研究・開発を推進すると共に、現行システムよりの移行の過程で考えられる折衷方式についても検討を行なう。

 

 

 

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