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5.1 東京ヘリポート
ヘリコプターによる計器飛行ルートの典型的な例として、都心運用:東京ヘリポートを選び当該ルートの運航上もっとも係わりのある運航者ということで東京消防庁が、当該ルートの飛行パターンの検討及び模擬運航を担当した。
1)出発・進入について
出発・進入方式として以下のルートを設定した。(図5.1-1の実線)
?出発方式:TOKYO HELIPORTの出発方式を北及び南に二つのSIDを設定した。
・TORAR ONE DEPARTURE(北方向のTRANSITIONは3方向へ)
・KISARAZU DEPARTTURE(南方向)
?到着方式:北及び南から以下の二つのSTARと、荒川NDB及び木更津VOR・DMEによるADF/DME進入方式を設定。
・BAY NORTH ARRIVAL
・KISARATZU SOUTH ARRIVAL
2)IFR模擬運航
模擬運航のあたっては、本省航空局、東京航空局、羽田空港及び東京消防庁間で十分な調整を実施、当日は機上でのデータ取得のみならず羽田TCAでのレーダー・モニターを行った。飛行評価表及びレーダー受信状況概要を次頁に示す。
試験の結果、以下の問題点がだされた。
・下総管制圏との管制間隔の確保
・羽田空港離発着機との管制間隔の確保のついで精査が必要
このうち、下総管制圏との管制間隔の確保についてはTORAR,MARKU点の位置を若干南西に移す事で解決の可能性がありそうである。(図5.1-1破線)

 

 

 

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