日本財団 図書館


 

5. モデル・ルートによる机上検討及び模擬運航試験

ヘリコプターによる計器飛行ルートの典型的な例として、以下のルートをモデル・ルートとして選定し、運航経験上もっとも係わりが深い運航者が当該ルートの飛行パターンの検討及び模擬運航を担当した。
?都心運用:東京ヘリポート(東京消防庁)
?海上運用:伊豆愛らんどシャトル(東邦航空)
?山越運用:但馬ヘリコミ(川崎重工)
この机上検討及び模擬運航の結果をもとに、現行基準に基づくヘリコプターIFR運航に関する具体案を検討することとした。
模擬運航は、下記により実施した。
1)模擬運航目的
ヘリコプターIFR運航に関する具体案を検討するために、モデル・ルートによる模擬運航を実施する事により、以下の点を明らかにし現行基準の弾力的運用・改定に関する提案等の作成のための資料を得る事を目的とする。
?管制機関との通信設定
?航法援助施設の利用可否
?飛行の容易性
2)模擬運航実施日
?東京ヘリポート :平成9年2月19日(水)
?伊豆愛らんどシャトル :平成8年12月16日(月)
?但馬ヘリコミ :平成8年12月28日(土)
3)模擬運航
模擬運航は、設定されたモデル・ルートにおいてフェリー・フライト、慣熟飛行等の機会を捉えて、有視界飛行にてIFR運航をできるだけ模擬する事によって実施した。
出発・進入方式、飛行経路としては基本的には平成7年度に検討した方式、経路または今年度に新たに設定したものを採用し、個々の方式、経路は現在飛行可能なもの(できれば典型的な方式、経路)を選択した。又、実際の運航そのものは、運航会社に一任した。
4)データ取得及び解析
今回は特別な計測装置を搭載することが不可能であるため、運航時のパイロット・コメントを主に取得した。パイロット・コメント取得用に別紙1のコメント・シートを作成し必要に応じ使用した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION