日本財団 図書館


 

4.2 Erlanger Medical Center
今回、ヘリコプターによるGPS非粗密進入方式のFAA認可第1号であるアーランガー・メディカル・センターを訪問し、実際にGPSによる非精密進入を体験する機会を得た。
1)概要
病院規模: ・ベット数910床(本館810床、別館100床)
・医師800名、看護婦1800名
ヘリ避航: ・Bell 412x2機、パイロット 10名(現役8名)
・パイロットは2ヶ所にわかれ、1日2シフト24時間運航
・ パイロット、パラメディック、フライト・ナースの3名1組による運航
・ ヘリコプター1機あたりの年間飛行時間:500時間
・患者の年間輸送数: 1400名(約70%は交通事故及び銃による負傷)
2)IFR運航
GPS非精密進入方式−1996年1月FAAより認可された。
・天候条件: 雲高1280ft MSL(535ft AGL)、視程1sm
・進入速度: 70kt
・1パイロットIFR運航実施
・GPS受信機: Germin165(TSO−129C approved)
・GPS進入方式使用時は、ヘリポート境界灯、VASIを点灯する。
・GPS進入方式の採用によって、運航効率は20%程改善された。これにより、認可後約40名程の患者を計器飛行条件下で直接病院に輸送することができた。
GPS精密進入方式−1997年春より実験運航を開始する予定。
・進入速度: 40kt、
・決心高度(D.H.): 150ft
3)GPS計器進入飛行
Erlanger Medical Centerは、チャタヌガ空港から4mile離れたところに位置し、ヘリポートは病院の駐車場の屋上にあり、ヘリパッドを2面持っている。ヘリパッド上からチャタヌガ空港タワー及び進入管制とコンタクト可能であり、IFRの出発許可は双方から取得可能である。離陸後、チャタヌガ・アプローチにコンタクトし、レーダー誘導にて初期進入フィックスへ向かう。この間進入経路指示器を操作しヘリポートヘの進入チャートを呼び出し、所定のコースを飛行する。飛行はほとんどオート・パイロ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION