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2.5 国内外航空会社における事例の収集
本委員会の委員を務めた国内航空会社における1993年4月以降の事例を収集した結果、及びRTCA DO-199、DO-233に掲載された事例を示す。但し、いずれの場合も明確な因果関係は確認されていない。
2.5.1 国内航空会社における事例
1993年4月以降に本委員会の委員を務めた国内航空会社で報告された事例を表-4に示す。
2.5.2 国外航空会社における事例
RTCADO-199に掲載された事例を表-5に示す。またRTCADO-233に1982年から1994年にかけてRTCAの特別委員会、NASA、国際民間航空輸送協会(IATA)に報告された事例の件数およびその傾向について掲載されているので以下に要約する。
RTCAD0-233「事例報告の要約」
137件の内でもっとも報告が多かった携帯用電子機器はノートパソコンで47件に及んでいる。また上記報告先での事例収集期間は異なるが、ノートパソコンの件数はそれぞれ、3件、7件、16件、21件と年々増加傾向にあるといえる。次に多いのはカセットテープ・プレーヤーで137件中40件であったが、件数はそれぞれ23件、10件、4件、3件と減少傾向にある。これら以外の携帯用電子機器については件数の顕著なものはなかった。
機体側で影響を受けたシステムとしては、航法システムが137件中111件と最も多く、その多くにはVORへの影響が含まれている。その他は通信システム、自動操縦システム等で数件ずつが報告されている。
この137件の内8件については、携帯用電子機器のスイッチをオフにしたら影響が解除され、確認のために再度スイッチをオンにしたら再び影響が生じ始めたとされている。

 

 

 

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