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2.3 RTCA DO-199の和文概要作成
RTCA DO-199“Potential Interference To Aircraft Electronic Equipment From DevicesCarried Aboard”(1988年9月16日発行)の和文概要を以下に示す。又、概要全文を「別冊-1」に示す。更に本研究期間中に発行されたRTCADO-199の続編であるRTCADO-233の概要を「資料-A」に示すので参考とされたい。
〈D0-199概要〉
D0-199はRTCA(米国航空無線技術協会)のSC(特別委員会)156の報告書として作成され、1988年9月16日に発行された。
SC156はエアラインからの要求に応え、乗客が機内に持ち込む携帯用電子機器からの、機上通信、航法その他のシステムヘの妨害の可能性を調査、可能ならば定量化することを目的として1983年に設立された。
FAAの支援、ヒューレットパッカード、IBM等の協力を得て、ラップトップコンピュータ、携帯TV、AM/FMラジオ、ゲーム機等を含む各種携帯用電子機器からの放射の周波数とレベルに関するデータが得られた。
搭載システムの無線周波妨害に関する感受性はRTCADO-160B(現在はDO-160C)に規定されている限界値と等しいかそれ以上であることが求められている。感受性試験は携帯用電子機器の放射と搭載システムの感受性を関連づけるため、代表的な航法および通信システムについてスクリーン・ルームで実施された。
客室内の携帯用電子機器から放射された信号が、影響を受ける航空機搭載機器やシステムに到達するまでに起こる減衰の程度を表す経路損失係数(PLF)も測定された。
データ収集と分析の結果が検討され、その結果がFCC、FAA、エアラインおよびその他の航空機運航者に対する勧告に反映さた。
報告書は二巻に分けて発行された。第1巻は背景、データ収集、データ分析、結論、勧告を含む報告そのものである。第2巻は第1巻もしくはその付録に記載されている要約データに対する詳細説明および背景が述べられている。

 

 

 

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