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始され、航空機側のCLAIREを使用するための承認行為も済んでいる。ARINCSPEC-622,623.SITA ASP 1へは、X.25による接続形態をとっている。
(2) Digital ATIS
1994年以降オルリーのみでサービスされており、エールフランス及びデルタ航空が利用している。1日当たり230−250アクセスあり、これまでに90,000通が取り扱われている。アップリンク成功率は、88.2%で、平均応答時間14.2秒であった。テキストの音声シンセサイザーによる放送はパイロットに好評である。1997年には、ARINCSPEC-623に適合させ、ドゴール空港でもサービスを開始する。
(3) VIVO(Oceanic Datalink System)
Tabiti FIRで1月当たり75機の航空機をCPDLCで取り扱っている。これはFANS-1搭載航空機の83%である。93%が1分以内に処理されている。1週間に1度、約10分のネットワーク障害が出ている。1997年にはADSモニタリングも開始予定である。
2.5.3.2 UK/NATS2のデータリンク関連の取り組み
英国のデータリンク関連の標準化の取り組みは、EATCHIP3, NATSPG4, ADS/ATN Panel, EUROCAEWG45等々の活動を通じて行っている。洋上管制承認通報は1996年中に、PDCはガトウィック空港で実施中、ATISは1996/7年にかけて実施予定になっている。
しかしながら、これらを推進するために、ATCとしての標準化が進んでいないこと、未だに他のアプリケーションに相乗りしていることから、今後も航空会社、SITA等と密接に協力関係を保ち、彼らが持つ経験を反映させて行く必要があると考えている。また、導入に当たっての基本的な考え方は、以下のとおりである。
? 経費効果の分析を実施、
? 安全面での手当について、その確認がなされること、
? 全面的な効果は、全航空機が装備した時に発揮される、
? ADSが最初に導入され、着し、航空機の運航間隔基準の縮小を図るのに必要であればCPDLCを導入する、
? SSR MODE−Sが導入されるまでは国内の空域には適用しない。

 

1 ASP:AIRCOM Service Processor
2 NATS:National Air Traffic Services
3 EATCHIP:European ATC Harmonization and Integration Program
4 NATSPG:North Atlantic System Planning Group

 

 

 

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