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2.4.2SATCOM音声通信の稼動実験・評価
SATCOM音声通信機能とは、通信衛星を利用し、航空機と地上との間で電話回線を介した音声通信を行う機能である。
一般的に、CNS/ATM運用空域では、管制機関との通信はCPDLCで行うが、CPDLCが適切でないと認めた場合で、かつ、VHFによる通信が使用できない場合には、SATCOMによる音声通信を行う。
航空会社は、航空機との通信にはACARSを使用するが、ACARSの使用が遺切でない場合、あるいはACARS機器の不具合を認めた場合、当該SATCOM音声通信機能を使用するとしている。
(1) SATCOM音声による地上から機上への電話通信
日本国内拠点から機上に電話をかける場合、航空機地球局(AES1)がどのGESにログオンしているかにより異なる。
? 太平洋空域またはインド洋空域のKDDGESにログオンしている場合SATCOM音声通信による地上から機上への電話通信については、予め登録された電話からのみ、通信可能である。航空機へ通話を行う場合のダイヤル方法は次の通りである。
[0038(アクセスコード)]+[インマルサット空域コード]+[5(aero)]+[航空機ID]

284-1.gif

例えば、JA8079がKDD所有のPOJ2(太平洋衛星のGES)とログオンしている場合、地上から航空機を呼び出すには、[0038]+[872]+[5]+[41547467]とダイヤル・インすることになる。

 

1 AES:Aircraft Earth Station

 

 

 

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