日に受理された。
5.2 航空機散布用油処理剤の試作と要求性能
(1)航空機散布用油処理剤の試作
航空機散布用油処理剤として、
・単品の界面活性剤+複合した溶剤(以下「単品界面活性剤」という。)
・複合した界面活性剤+複合した溶剤(以下「複合界面活性剤」という。)の2通りについて試作した。
試作した油処理剤について、MDPC法で乳化性能試験を行い、有望と思われるものを、表5−2に示す。
表5−2試作油処理剤の乳化性能(MDPC法)
・単品界面活性剤S−5は、風化カフジ原油及びC重油とも乳化性能の基準値を上回る良好な結果が得られた。
・複合界面活性剤は、乳化性能からみて有望と思われるものが5種類あった。
この5種類の中には、風化カフジ原油の方が乳化性能が高いJ−7及びJ−9、逆にC重油の方が乳化性能が高いJ−4及びJ−5の組み合わせがあるが、これは、油に含まれる界面活性剤成分により乳化性能が異なるものと思われる。
このため、どの組み合わせを採用するかについては現時点では判断することができないが、我が国の流出油事故のほとんどがC重油によるものであることから、本調査研究では、重質油に重点をおいて開発を進めることとした。
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