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3.2.2航空機散布用油処理剤の要求性能
航空機散布用油処理剤は、油面上に散布した後、海洋波の上下動により撹拌され、油水界面で乳化分散することを前提としている。
このことから、乳化性能を求める試験として、撹拌力が強い舶査第52号では、航空機散布用油処理剤の性能を十分評価することはできない。
そこで、本調査研究においては、航空機散布用油処理剤の性能を評価するため、新たな試験方法を開発することとした。撹拌方法は、海洋波と同程度の波によるものとし、MDPC法によることとした。
以下、新たな試験方法について述べる。
(1)引火点
?試験の方法
JIS K 2265(石油製品ペンスキーマルテンス式引火点試験方法)に該当する方法。
?判定基準
引火点は、摂氏61度を超えるものであること。
(2)動粘度
?試験の方法
JIS K 2283(石油製品動粘度試験方法)に該当する方法。
?判定基準
動粘度は、摂氏30度において50cSt以下であること。
(3)乳化率
?試験の方法
イ 試薬及び器具
(イ)重油
JIS K 2205(重油)に規定する重油のうち3種の規定に適合するもの。
(ロ)海水
JIS K 2510(潤滑油さび止め性能試験方法)に規定する人工

 

 

 

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