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? 調査研究の概要

1. 調査研究の目的

流出油事故において、油処理剤の使用は油防除措置として有効であるが、C重油等粘度の高い油、流出後時間が経過して風化した油に対しては、現状の油処理剤では、必ずしも有効な処理ができないのが実状である。
また、大規模な油流出時、荒天時等の場合は、船舶からの油処理剤散布のみでは不十分であり、航空機からの散布が必要となるが、これらに対応できる有効な油処理剤が、現在我が国に存在しないのが現状である。
そこで、既存の油処理剤の性能を再評価し、上記の状況においても有効な油処理剤の要求性能を検討し、油種又はケースに応じた油処理剤の性能基準の基礎資料を作成することを目的とする。

2. 調査研究の項目

(1)現状の油処理剤の性能基準の検討
現状の油処理剤の要求性能について調査し、問題点を整理する。
(2)油処理剤の要求性能の検討
(1)の結果を踏まえ、新たな油処理剤の要求性能を検討し、性能基準の策定のための試験方法の検討を行う。
(3)改良油処理剤の試作及び試験
(2)の結果を踏まえ、改良油処理剤を試作し、乳化分散特性と毒性の関係を明らかにするための試験を行う。
(4)油処理剤の性能基準の基礎資料の作成
(3)の結果を踏まえ、油種又はケースに応じた油処理剤の性能基準の基礎資料を作成する。

3. 調査研究の経過

調査研究は、「油処理剤調査研究専門委員会」を設置して実施した。

 

 

 

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