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(2)毒性の強弱の表し方
?LD50(Lethal Dose Fifty)経口
10匹以上の対象動物に毒性を投与した場合、48時間以内の死亡率が50%以上となるに必要な体重1kgに対する量をいい、通常mg/kgで表わす。
?LC50(Lethal Concentration Fifty)呼吸
ガスを空気と混合して対象動物に吸入させ40時間以内の死亡率が50%以上となる値で、ppm又はc.c./m3で表わす。
?許容濃度(TLV(Threshold Limit Value))
作業環境空気中の汚染物質の濃度で、その濃度に曝露されながら働いても健康障害を生じない濃度。
◎時間荷重平均濃度(TLV−TWA(Time Weighted Average))
1日8時間1週40時間の労働時間中の平均加重濃度で、繰り返し曝露されても健康障害を生じない濃度。
◎短時間暴露濃度(TLV−STEL(Short Time Exposure Lever)
15分以下の短時間継続的に曝露されても作業能率が著しく低下することのない最高濃度。
◎上限値の濃度(TLV−C(Ceiling))
瞬間的にも超えてはならない濃度。
◎経皮進入
皮膚との接触により体内に吸収される濃度で「skin」マークが付けられる。
◎混合物質
2種類以上の物質の混合により相加的に作用するもの。
5.有害液体物質のガス化による危険
有害液体物質自体は、その物質に直接、経口摂取・接触等によらなければ人体に影響を及ぼすことは少ないが、気化しガス状になることによって次の3つの危険を生じる。
◎可燃性ガスと空気の混合物に引火し、爆発、火災を引き起こす。
◎酸素欠乏による呼吸困難を引き起こす。
◎有害性ガスとの接触又は吸引により中毒症状を引き起こす。
(1)ガスの分類
ガスを災害防止面から分類すると「爆発、火災に重点を置いた燃焼性」と「人の健康に重点を置いた有害性」に大別される。酸素欠乏は、作用の結果として別に(窒息性)区分される。

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