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2.4 Strathclyde大学訪問調査

6月25日に英国グラスゴーにあるStrathclyde大学のSayer教授を訪問し、特に海洋工学の英国における研究動向について聞くことが出来た。
まず、海洋工学に関する研究開発の日本における現状として、テクノスーパーライナーやメガフロートなどの様に資金源のほとんどが政府予算であるような大きなプロジェクトが実施されていることと、それらの大きなプロジェクトに関連付けられた研究が成立しやすいことを話した。それに対して、英国においては、造船業が低迷していることもあり、軸になるホットなトピックスがないため、研究動向に日本のような強い方向性は無いとの事である。また個人的には、石油関連のトピックスが英国において研究開発の方向性を与えるのではないかという印象を抱いていたのだが、ここ数年はその様な傾向はそれほど強くないとの事である。
そのため英国における海洋工学の研究開発は多岐にわたっている様である。英国における最近の研究トピックスとしては、バーチャルリアルティーの応用の研究、海底に敷設したパイプラインに関する流体力学的研究、大深度におけるフレキシブルライザーの大きなデフラクションに関する研究などがあるとの事である。

 

 

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図2.4-1 Strathcyde大学海洋工学センター

 

 

 

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