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2. 調査結果

2.1 0MAE'96国際シンポジウム

2.1.1 概要
平成8年6月16日から6月20日までイタリア国フィレンツェ市の国際会議場において第15回0MAE国際会議(15th International Conference on Offshore Mechanics and Arctic Engineering)が開催された。
Offshore Technology Arctic & Polar, Subsea, Materials,,Safety & Reliability, Pipeline Technologyの6つのセッションに分かれ、322件の論文投稿があり、また論文発表の他にオープニングセッション、パネルセッションと2つのワークショップが行われた。参加者は459名で、開催地の関係で特にヨーロッパからの参加者が多く感じられた。
6月17日のオープニングセッションにおいては“Offshore Industry Outlook"という題目で5名の演者により、スピーチが行われた。内容は海洋石油開発の動向についてであり、特に大水深における掘削技術とFPSO(Floating Production, Storage and Offloading unit)の有効利用が最近の最大の関心事であるという印象を受けた。この動向は、開発の容易で経済性の良い油田からの採掘量が少なくなってきており、大水深の油田や小規模な油田の開発が必要になってきていることに起因するものである。特にFPSOについては、従来は中小規模な油田向けのものという考え方が主流であったが、油田開発の経済性の向上の要求とFPS0の今までの実績から、大規模な油田でもFPS0を用いた方が良い事が多いという考え方に変わってきている様である。

 

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図2.1−1 0MAE'96シンポジウムメイン会場

 

 

 

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