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2.1.5 計測機器関連

主に、位置計測機器関連について報告する。
(1)超音波利用機器関連
超音波利用の位置計測システムとしては、SIMRAD社、Sonadyne社が出展している程度であった。サイドスキャンソーナー、測深機では今回訪問したSeaBeam社、トランスポンダではBENTHOS社、SONATECH社等も展示していたが、特に技術的に進歩したものは展示されておらず目新しいものはなかった。
位置計測システムについてであるが、呼び名は会社により多少違うが、原理はSSBL(Super Sort Base Line)測位システムであり、各社の装置の違いは受波器構成と表示技術にあった。表示については両者共かなり凝っており、マン・マシンインタフェースを考慮したものと見受けられた。

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BENTHOS社のブース

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SIMRAD社のDPS操作卓

 

(2)洋上位置計測機器関連
水中での位置測定に比べて、洋上での位置測定システムは、ディファレンシャルGPS利用のものがかなり展示されていた。目に付いたところを挙げると、Trimble社、ASHTECH社、DELNORTE社等がかなりスペースを割いて展示していた。どのメーカーも精度数センチメートルということを謳文句にしており、質はかなり高そうであった。後は、ディファレンシャルの主局と従局をどの程度離しても精度を維持できるかといった点が比較の対象になると思われる。
時代の流れか、電波測距測位技術を展示しているメーカーは見渡した限りでは見受けられなかった。DGPSが現在の主流になりつつあるということであろうか。

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Trimble社のGPS

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ASHTECH社のGPS

 

 

 

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