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2.1 OTC'96展示会

2.1.1 海洋構造物関連

海洋構造物としては、FPSO(フローティング・プロダクション・ストレージーオフローディング)、FSO(フローティング・ストレージ・オフローディンク)の中小規模海洋石油/ガス開発に関する模型/パネル類が多く展示されていた。原油価格が低位安定している現状では、初期投資の大きなものには着手し難い。そこで、初期投資が少なく、工期が短いため早期に稼働でき、投下資本を早期に回収できる、比較的小型あるいはタンカーを改造したFPSO/FSOが主体であった。

 

また、TLP(テンション・レク・プラットフォーム)の大水深(500〜1000m)に適する海洋石油/ガス生産プラットフォームに関する模型/パネル類が多く展示されていた。限られた資源である石油/ガスを新たに開発/生産するには、より水深の深いあるいは環境の厳しい海域に対象を移行せざるをえないことを表わしている。
石油掘削リグについては、近年はその稼働率が上昇し、ディレード(1日当たりのリグの賃貸料)が上昇しつつあるも、新造するというレベルまで達していないため、既存のものを改造して能力アップや延命を図っている状況で、従って模型やパネルについても展示数が少なかった。

 

(1)FPSO/FSO
1)PetrojarlFoinaven英国シェトランド諸島の200?西のFoinavenフィールドの開発に使用されるFPSO(改造)で、1996年中頃の稼働開始を予定している。
船体主寸法:全長240m、型幅34m
貯油量:約48,000m3(300,00000バレル)
稼働水深:475m

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2)Schiehallion
前述Foinavenフィールドの東15kmに隣接するフィールドの開発に使用される予定のFPSO(新造)である。
主寸法:全長230m、型幅45m
貯油量:約143,000m3
(900,000バレル)
稼働水深:375m〜425m

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