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2. OTC'96

開催場所:テキサス州ヒューストンのアストロホール及びエクスポセンター
開催期間:平成8年5月6日(月)から5月9日(木)
OTCは、海底石油探査技術、海底石油掘削技術、海底石油生産技術等に関する論文発表と、機器の展示から構成されており、今回の登録入場者数は、36,424人(昨年度33,351人)であった。
以前は、水中音響や電子機器といった一般的な海洋調査開発に関するセッションもあったが、最近は、石油一辺倒のようである。
展示は、約24,000平方メートル(昨年度23,000平方メートル)のスペースに、1,430(昨年度1,402)の企業及び団体が展示していた。展示規模を国別にみると、アメリカが80%弱、イギリスが6%、ついでノルウェー、カナダ、オランダ、その他ヨーロッパ諸国が続き、ブラジル、メキシコ、ベネズエラ、アルゼンチン等も出展していた。日本は、鉄鋼メーカー及び日系アメリカ企業がそれぞれ1社出展していた。
展示の内容は、陸用、海用に関わらず石油開発に必要な大道具から小道具、部品に至るまでずらりと並んでいたが、大型の展示物は陸用のものが目立っていた。以前は、ROV等も実物が幾つも展示してあったが、今回は、小さなものが2つ展示してあっただけである。また、石油掘削リグの模型等の展示も少なかった。
論文発表は、アストロホールの7つの会場で49のセッションに分かれて行われ、発表件数は274件(昨年度269件)であった。内容は、海底石油開発のための技術(探査、掘削、生産、輸送)に関するもので、その中で、3次元地層探査に関する発表と、海底石油開発の大水深化に関する発表が目立った。また、日本からの発表は、日本海洋掘削(株)と石油公団の共著の1件(昨年度3件)のみであった。
ゼネラルセッションとしては、旧ソビエト諸国の石油開発動向が世界石油市場に及ぼす影響について討論された。
以下本報告書では、展示については、各分野別の展示内容、及び目新しいものとしてMaritimeHydraulicsのRamRigについて記述した。また、テクニカルセッションについては、調査参加者の専門分野で興味を惹かれる論文を1編ずつ全訳して掲載した。

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