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基調講演

「行政学・公共政策研究における大学・シンクタンクへの期待」

日本大学法学部専任講師 外山公美

 

ただいまご紹介いただきました外山です。今日は基調講演と、その後のパネルディスカッションでは司会を仰せつかりました。
基調講演の方は、パネルディスカッションになるべくつながるような形で問題提起を含めまして40分ほどお話をさせていただきます。その後休憩を挟んでパネルディスカッションということですので、そちらの方で各先生からいろいろな角度からご意見をうかがいたいと存じます。
恒例ということですので、大変失礼とは存じますが、座ってお話しさせていただきたいと思います。
一応小さなレジュメといいますか、基調講演要旨みたいなものをお配りいたしました。今日は大体それに沿いまして40分ほどお話をさせていただきたいと思います。
まず、今日のテーマであります「行政学・公共政策研究における大学・シンクタンクヘの期待」ということですが、まずは大学やシンクタンクにおいてどのような行政学・公共政策研究が行われているだろうかというお話をしていきたいと思います。そしてもちろんこの行政学・公共政策研究というのは大学・シンクタンクに限られたものではないわけでして、そのほかの機関についても、どんな機関がどういうような研究をしているかということ、それではこれからそれらに期待するものは何か、レジュメの4番のところに書きましたように・結論的にはこういう研究の成果あるいは研究の過程でのネットワークの必要性にっいてお話ししたいと思っております。大学、シンクタンク、その他、そして今後への期待というような大きな四つの柱でお話をさせていただき、時間がありましたら、最後にパネルディスカッションヘの橋渡しとしまして、私が所属する日本大学ではどのような現状にあるかということも、パネルディスカッションでは司会という形で発言が制約されると思いますので、若干その辺のお話しもしたいという気ております。ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
さて、まず大学における行政学・公共政策研究の現状といいますか、動向ということでお話ししていきたいと思うのですが、その大学のところだけに「教育」という文字をあえてつけました。それはもちろんのことですが、大学は最高学府として教育機関であるわけです。したがって行政学や公共政策を研究するだけではなく、教育機関として教育する役割を担っている。したがって「教育」という文字をつけさせていただいたわけです。
それでは大体いつごろから大学において行政学の研究がなされたか。まず教育の話に限定しますが、それは行政学の起源にも由来することですが、ここで行政学の起源の講義を

 

 

 

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