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12月27日、ギニアは在日大使館を開設、1976年1月20日、わが国は在ギニア日本大使館を開設した。
経済関係では、ギニアの対日貿易額(1992年)は、輸出が62.4万米ドル、輸入が2,339.9万米ドルで、貿易収支はギニア側の大幅赤字(2,277.5万米ドル)となっており、日本側の出超が定着している。
ギニアに対日主要輸出品目はアルミニウム鉱、綿花などであり、主要輪入品目は自動車、発電機、鉄鋼板などである。
わが国の対ギニア経済協力では、(1)有償資金協力(1993年度まで、交換公文締結べース)が160億1,000万円、(2)無償資金協力(同)が178億9,300万円、(3)技術協力実績(1993年度まで、JICAベース)が26億7,400万円となっている。
このほか、研修生の受入れ、専門家派遣(調査団を含む)などJICAべースの技術協力を行っており、日本への期待は大きいが、両国間の関係は依然として低レベルにとどまっている。
ギニア在留の日本人数は1994年10月現在28人であり、在日ギニア国人数は1993年1月現在40人である。
(8)輸出実績
わが国からギニアヘの輸出実績はない。
(9)評価
ギニアの1993年における輸出総額の60%はボーキサイト、30%がアルミナで占めている。(ギニアのボーキサイトは全世界埋蔵量の4分の1)
しかし、これらは国際価格の変動に影響を受け易く、経済発展の障害となっており、91年末の対外債務残高は27億ドルである。
一方、同国の船舶保有量は94年末現在で26隻、8,000G/T(平均船齢21年)でありその規模は極めて小さく、また、フランスを中心としたEC諸国との関係が根強いので輸出船市場としては全く期待できない。
なお、1982年に経済協力船(円借款)としてボーキサイト運搬船(45,000DW)が日本政府においてプレジされ、当会会員等も入札に参加したが、同国の政治・経済事情から本案件は進捗していない。
 

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