日本財団 図書館


スウェーデン
 
(1)一般事情
 
スウェーデンは、欧州大陸北部のスカンジナビア半島の約2/3を占め、北東部はフィンランド、北西部および西部はノルウェーと、それぞれ国境を接している。東部はバルト海およびボスニア湾、南西部はスカゲラック海峡およびカテガット海峡に面している。
国土面積は44万9,964平方?で、日本の37万7,750平方?と比べ、やや大きいが、国土の約1/12は大小約8万4,000以上の湖沼で占めており、また国土の半分以上が森林地帯である。
気候は大陸性気候で、冬は沿岸や河川・湖沼が氷結するほどの寒さであるが、メキシコ暖流の影響で緯度(北緯55°〜69°)の割に比較的温暖である。
国土が南北に長いため、気候は変化に富んでいるが、北部では冬季が7ヵ月、夏季が2ヵ月であるのに対し南部は冬季4ヵ月、夏季3ヵ月となっている。
首都ストックホルムの平均気温は冬が-3℃(27°F)、夏が18℃(64°F)である。年間降雨量は約520?で、南部では8〜9月に雨が多い。
1993年12月末現在の人口は8,748,763人(うち首都ストックホルムが1,686,597人)である。
人種・民族構成は、スウェーデン人(99.6%)フィン人(約2万人)、ラップ人(スカンジナビア半島の最北部の地域に居住する少数民族が約1.6万人)、外国人労働者(約17万人)となっている。
公用語はスウェーデン語である。
宗教は、キリスト教の福音ルーテル派(国教)が95%以上を占めている。
スウェーデンの経済を支えているのは、鉄鉱、森林、水力発電である。これらの資源が豊富なため今世紀に入って急速に工業化が進み、北欧最大の工業国となった。
 
 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION