
(8) 輸 出 実 績
近年、わが国からイタリアヘの新造輸出船は次の通りである。

(9) 評 価
イタリア海運業は伝統産業として国家の保護を受け、その運営等は国営の産業復興公社(IRI)に統括されている。従って、船腹拡充計画による船舶建造に際しては政府の様々な助成措置が講じられている。また、政府の政策により国内建造を原則としているため、わが国からの輸出実績をみても1961年以降わずか10隻程度しかなく、1977年以降は全く途絶えている状況である。
さらに、同国はEC諸国の中核的な存在でEC統合の推進国の一つであることを勘案すると、EC諸国以外の国への船舶発注は考えられず、船舶輸出の市場としては期待できない。
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