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(B)海運事情と保有船主の実態
オランダの海運業の世界での位置付けは、ロイド統計によると1991年央で387万G/Tで、世界第23位である。オランダ商船隊が世界商船隊に占める比率は、1960年3.8%であったが、1970年2.3%、1975年1.7%、1980年1.4%と徐々に減少し、1991年には0.9%にまで低下した。
オランダの外航海運界は、Nedlloyd groupの支配下にあるといわれ、1970年代に巨大化したこのグループは、海運だけでなく、陸運、航空輸送、エネルギーなど多岐にわたっている。同社の売り上げのうち海運部門は約48%を占め、52%は他の分野の売り上げである。
同社の保有船腹量は、かつては280万DWTにも達していたが、多目的船、貨物船などをコンテナ船に置き換え、また、市況の良くないオイル・タンカー、バルクキャリアなどの売船・整理が行われた結果、最近は130万DWT程度に減少している。
オランダの主な船主とその保有船舶は、次の通りである。
1.Nedlloyd group
(所在地)
P.O. BOX 487, 3000 AL Rotterdam
(保有船舶)
オイル・タンカー 3隻(74,382G/T)
ケミカルタンカー 5隻(7,479G/T)
バルク・キャリア 1隻(70,529G/T)
コ ン テ ナ 船 24隻(731,421G/T)
貨 物 船 4隻(52,704G/T)
Ro/Ro 船 4隻(80,432G/T)
掘 削 船 2隻(25,115G/T)
合 計 43隻(1,042,062G/T)
 
2.Amasus Shipping B.V.
(所在地)
Zijlvest 26, P.O. Box 250, 9930 AG Delfzyl
(保有船舶)
貨 物 船 33隻(29,365G/T)
 
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