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オーストリア



(1)一般事情



オーストリアは、中欧の東南部に位置し、人口781.2万人(1991年5月調)、国土面積83,859平方?(日本の約1/4、ぽぽ北海道の面積に相当)の小さな内陸国で、北はドイツおよび旧チェコスロバキア、東はハンガリー、南はイタリアおよび旧ユーゴスラビア、西はスイスおよびリヒテンシュタインと、それぞれ国境を接している。

また、オーストリアは地勢上、東アルプス山脈、アルプス山麓およびカルパチア山麓、東部丘陵地帯、ウィーン盆地、ボヘミヤに接する花嵐岩高地の5つの地帯で構成されており、人口の約65%は首都ウィーン(ビエンナ)およびその周辺の盆地に居住し一極集中の形となっている。

公用語はドイツ語であり、国民のほぼ99%はドイツ語を母国語として使用している。

住民の殆どはゲルマン民族であるが、クロアチア人、スロベニア人、ハンガリー人、チェッコ人などの少数民族が、それぞれクロアチア語、スロベニア語、ハンガリー語、チェッコ語など異なった言語を日常使用している。

宗教は、国民の約89%はローマンカトリック教会に属し、約6%はプロテスタント教徒、その他5%となっている。

オーストリアは山岳地帯が多く、海抜高度によって気候が著しく異なる。首都ビエンナ(ウィーン)の気温は、1月の平均が−2℃(28°F)、7月の平均が19,5℃(67°F)、年間降雨量640mm程度である。

オーストリアは全般に降雨量が多いが、気候の変化のほか土地の起伏に富み、植物の種類が多種多様で欧州でも最も森林の多い国のひとつといわれ、国土面積の46%が森林地帯である。

オーストリアは、国土が狭小なわりに天然資源や観光資源に恵まれ、金属工業は古くから発達している。第2次世界大戦後は重要な産業部門の国有化を行うなど積極的な産業政策を展開し、重化学工業部門の発展をみた。





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