日本財団 図書館


 ウルグアイの対外債務残高は、92年12月末現在の52億5,300米ドル(このうち30億9,200万ドルは長期公的債務)が、93年末には72億6,000万米ドルに増加した。
 92年における債務返済と利息支払いの合計額は商品およびサービス輸出総額の22.2%に相当する。
 1985〜92年の期間の消費者物価上昇率は、平均年率78.6%に達していたが、93年には52.3%に低下した。
 1993年の失業率は、労働力の8.5%(前年は8.0%)と、高い比率を示している。1993年3月には新通貨(新ウルグアイ・ペソ)が導入され、公共支出の削減およびインフレの抑制を目的とした緊縮政策が実施された。
 更に同年6月には公共投資の削減、課税および公共料金の増額を含む経済調整計画が導入された。
 ラテンアメリカ南部共同市場(Mercado Comun del Sur“MERCOSUR”;1992年現在加盟国〜アルゼンチン、ブラジル、パラグアイおよびウルグアイ)における貿易制限の緩和により、特にウルグアイ製造業部門は、その競争力が低下した。
 その結果、1993年の貿易収支は例外的な大幅赤字を記録した。
 1994年の中頃にウルグアイ経済成長の評価がIMF(国際通貨基金)によって行われ、ウルグアイ政府の事業計画が承認された。
 その結果、海外からの投資が促進され、また国際金融機関からの融資の導入も期待されている。
 経済成長率の漸増、インフレの抑制、財政赤字の縮小、一次産品依存の経済構

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION