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ウルグアイ

(1)一般事情

 ウルグアイは、南米大陸の東南岸に位置し、北はブラジルと、西はアルゼンチンと、それぞれ国境を接し、南は大西洋に面している。
 ウルグアイは、ブラジル南部の台地とアルゼンチンのパンパ平原との中間地帯にあたるため、地形は一般に緩やかな平地をなしているが、国内の各地になだらかな丘陵がある。
 国土面積は、176,215平方kmで、。日本の約半分に相当する小国である。人口は約315万人(1993年央)で首都モンテビデオが約138万人(94年推定)である。
 言語は、スペイン語が公用語である。
 宗教は、国家宗教はないが、ローマ・カトリック教が大勢を占めている。
 気候は、年間を通じて温暖で過ごし易く、冬季(6月〜8月)でも平均14℃〜16℃(57°F〜61°F)と温暖であり、夏季(12月〜2月)は平均21℃〜28℃(70°F〜82°F)で比較的涼しく、3月から5月は雨季であるが、雨も少なく、さわやかである。
 首都モンテビデオの1月は平均22.2℃(72°F)、7月は平均10℃(50°F)で、年間降水量は38”(950mm)である。
 モンテビデオは、西欧的、近代的な雰囲気をもった都市で、ウルグアイ総人口の44%が居住している。
 人口の都市集中により、農村人口が減少し、労働力の不足をきたし、農牧業国でありながら、近年は農村の沈滞が著しく、その結果、国全体の経済に悪影響を及ぼしている。
 ウルグアイの住民はスペイン系やイタリア系の白人種が多く、全人口の約90%を占めている。
 また、住民の約83%は都市人口であり、全ラテンアメリカでは都市人口率が最も高く、この国の社会構造上最大の特色となっている。
 このように、都会生活者の多いことや、欧州系自人の占める比率の高いことなどが、ウルグアイを高度の社会福祉国家としている。

 

 

 

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