商品輸出額の約40%を銅が占め、その他の主要輸出品は果実などの農産物、水産加工品、工業製品と、輸出商品構造の多様化の成果を上げてきている。経済成長が順調に推移し、貿易規模も拡大傾向にある。輸入の増加は著しく、93年は9億ドルの赤字を記録したが、94年は6億6,000万ドルの黒字に好転した。
チリの対外累積債務総額は、1992年12月末現在193億6,000万米ドル(うち、95億7,800万ドルは長期公的債務)であったが、93年末現在199億1,500万ドルに増加している。
1992年における債務の返済と利息の支払いの合計額は、商品およびサービス輸出総額の21%に相当する。
94年のチリ経済は、銅などの主要輸出産品の国際価格の上昇による好調な輸出に支えられ、実質成長率は4%を維持し、インフレ率も93年の12%から、9%程度に低下した模様である。