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万人、このうち首都リマが640万人である。
 主要言語はスペイン語であるが、スペイン語、ケチュア語、アイマラ語の3言語が公用語として使用されている。
 宗教は、ローマカトリック教が事実上の国教であるが、憲法により、信仰の自由が認められている。
 世界銀行(世銀)の推定によると、1992年におけるペルーの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格で推定すると212億7,200万米ドルであり、国民1人当り950米ドルに相当する。
 1985〜92年の期間に国民1人当りのGNPは、平均年率4.3%(実質)の割合で減少したものと推定される。
 この期間(85〜92年)にペルーの人口は年平均2.1%の割合で減少している。
 ペルーの国内総生産(GDP)は、1980〜91年の期間に実質で年平均0.4%の割合で減少した。
 1991年のGDPは、実質で2.7%の増加を示したが、1992年は主として旱魃の影響を受け、2.8%の減少となった。
 農業部門(林業、漁業を含む)は、1992年にGDPの約13.2%を占めた。この部門には全労働人口の約33.0%(1992年)が従事している。
 主要農産物は、米、とうもろこし、ポテトなどであるが、1992年には自給不足のため、約143万2,000トンの穀物を輸入で賄っている。
 主要換金作物はコーヒー豆であり、1992年には輸出収入総額の約2.0%を占めている。
 ペルーは、薬用植物コカの世界的大生産国であり、コカの栽培により、不法な薬品コカインを生産するため、1980年代中頃には年間30億米ドル以上の不法収入を得ていたと報告されている。コカの密輸出収入は、正当な輸出総額を超えていたと推定されている。
 漁業、特にペルー近海のニシンおよびアンチョビーは、ペルーにとって重要な輸出収入源であり、また魚粉は1992年における輸出総額の約12.6%を占めている。
 1980〜91年の期間に、農業部門(林業・漁業を含む)のGDPは、年平均2.2%の割合で増加している。
 ペルー経済は、農・漁・鉱業が中心であるが、近年にける製造業をはじめ、鉱

 

 

 

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