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(4)造船事情

 

 エクアドルの造船施設は、新船建造ではなく、船舶修理を主目的としており、その代表的なものとして次の造船所がある。

Astilleros Navales Ecuatrianos(ASTINAVE)

 (所在地)   Canar y Vivero,P.O.Box 7175,Guayaquil,Ecuador

 同所は、グアヤキル港にある海軍所属の造船所で、主要設備としては浮きドック(最大能力3,500G/T)2基があり、艦艇および一般商船の修理を行なっている。

 

(5)漁業事情

 

  1. 漁業の実態

 エクアドルは、本土から約1,000キロの沖に領有するガラパゴス諸島の近海は、水産資源が豊富で、太平洋でも有数の好漁場として知られている。

 漁獲高は、にしん、いわし、アンチョビー、まぐろ、たら、さば、かつお、えび等であるが、特にエビは現在、バナナ、コーヒー、カカオと並ぶ重要な輸出商品となっている。これら漁獲物の大半は冷凍され、主として米国に輸出されている。

 水産物の輸出額は、88年には約5億1,O00万ドル(89年は4億3,400万ドル)に達している。

 また、魚粉の生産も急増している。エクアドルから日本向けの魚粉輸出は、88年には約2,400万ドルに達しており、わが国にとってエクアドルは第2位の輸入先となっている。

 

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