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 現有船腹のうちには、船令25年を超える老朽船が多数存在し、代替建造需要が見込まれるが、新造船発注に至るには外貨不足が大きな妨げとなっている。

(D)船腹拡充計画

 エクアドルは、自国海運の増強の必要性を充分認識しているが、莫大な対外債務を抱えている現状からして、海運部門への投資は困難とされ、現在のところ具体的な船腹拡充計画はみられない。

 こうした実情から、漁船を除き新造船建造による更新は殆ど行なわれておらず、船腹不足分は中古船購入や用船で補充されている。

 なお、89年から90年にかけて参入した1,000G/T以上の新造船としては、民間船主NAPACA社(Naviera del Pacifio C.A.)が裏船主となって、便宜置籍船としてユーゴスラビアで建造した冷凍船3隻(31,800G/T)がある。

 

(3)港湾事情

 

 エクアドルには、グアヤキル、エスメラルダス、マンタ、フエルト・ボリバールなど太平洋に面した4つの主要港湾があり、このうち最も重要な貿易港はグアヤキル港である。

 現在、グアヤキル港の荷扱量は、同国輸入貨物の約90%、輸出貨物の約65%を占

 

 

 

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