(C)需要状況
コロンビアの現有船腹構成は、原油輸送用のタンカー、石油製品輸送用のプロダクト・キャリアおよび一般貨物船が主であるが、将来は原油、天然ガス、石油製品、石炭などの輸出増加が生じるため、タンカー、プロダクト・キャリア、バルク・キャリアなどの需要が期待される。
特に、タンカーおよびブロダクト・キャリアは、現状の積取比率(約10%)からして、それぞれ新造船需要が存在するといえる。
(D)船腹拡充計画
コロンビア政府は、白国船積取比率50%を目標に自国船優先政策を推進しているが、現在、具体的な船隊拡充計画はなく、新造船発注に至るには資金調達が大きなボトルネックとなっている。
(3)港湾事情
コロンビアは太平洋と大西洋の両大洋に面した、南アメリカ唯一の国で、延べ約3,000キロに及ぶ長い海岸線をもち、太平洋岸にはブエナンベンツーラ、大西洋岸にはバランキーヤ、カルタヘナ、サンタ・マルタなどの主要港がある。
コロンビア政府は、世銀の資金援助により港湾開発計画を実施中であり、新港の