日本財団 図書館


 製品の輪入港。アガディール港は漁港であるが、穀物、一般貨物、石油などの輸入も扱っている。タンジール港は外国観光客の受入れが中心である。ケニトラ港は鉱石輸出港であり、ナドール港は漁業基地であるが、果物、野菜などの輸出港として最近開港した。
 モロッコ諸港における海上輸送貨物取扱量は、次の通りである。

 

 

 

057-1.gif

 

 

 

 モロッコにおける主要港湾の設備その他の概要は、次の通りである。

  1.カサブランカ港

 同港は、外港(平均水深18.29m)と内港(同12.19m)から成り、主防波堤(長さ3,200m)と横防波堤(同1,545m)がある。
 防波堤沿いの各バースの水深は、8.53〜9.75mである。
 主防波堤には、海軍専用の突堤バースのほか、原油・石油製品専用のタンカー・バース、危険乾貨物その他一般貨物用の新バース(長さ300m)などがある。
 横防波堤の燐鉱石積出し専用埠頭(長さ692m)には、オア・キャリア3〜4隻の同時収容が可能な突堤バースがある。このバースの先端、直角方向にも1バース(長さ120m、水深85〜11.5m)がある。
 埠頭における鉱石貯蔵能力は40万トンもあるが、高品質の燐酸鉱物は貨車から直接に本船へ積み出されている。
 埠頭バース64号と66号には、貨車から積出しのため、自動積込機6基(能力1,000トン/時×4基、600トン/時×2基)が設備されている。
 石炭・鉱石埠頭(長さ500m、最大水深9.14m)には3〜4バースがあり、石炭は電動グラブまたは電動バケットを使用して1時間につき最大

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION