日本財団 図書館


../images/041-1.gif

(9)評価

 わが国からサウジアラビアに対する中小型船舶の輸出はタグボートやサプライボート等の作業船が主であったが、1983年以降は実績がなく、また、引合もほとんど寄せられていない。
 一方、韓国は同国市場への進出を図っており、1987年には韓国はサウジアラビアの輸入相手国として第7位の位置を占めるに至っている。
 サウジアラビアは石油精製、石油化学工業の開発に努め、原油よりも精製品、石油化学製品として付加価値を高めた製品の輸出拡大を図っているため、今後ケミカルタンカーや液化ガス運搬船等の需要が徐々に出てくるものと予想されるが、最近の引合状況等からみて現在のところサウジアラビアは中小型船舶の輸出市場としてはあまり期待できないものと思われる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION