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る天然資源の大規模開発プロジェクトが実施されつつあるが、自国海運に対し十分な投資を行うだけの余裕もなく、従って、組織的、具体的な長期船腹拡充計画は未だ作成されていない。

(3) 港湾事情

パプアニューギニアには16の主要港湾あるが、主要輸出入港としては次の6港が挙げられる。

1. ポートモレスビー港

同港は、首都商業地域として一般貨物、鉄鋼、燃料などの輸入貨物の取扱いが多い。輸出貨物の主なものはコプラとゴムである。
港には、新設の多目的バース(長さ125m、干潮時水深10.6m)とT形の旧埠頭(長さ213m、水深4.6〜7.6m)がある。貨物の積卸しは、すべて本船の荷役装置を使用して行っている。
貨物保管設備は、倉庫(9,800平方m)、露天置場(31,500平方m)などがある。
新コンテナ・ターミナルは、Ro/Ro船の収容が可能であるが、高架クレーン設備がないため、本船のクレーン設傭を使用している。
タンカー・ターミナルには、係船ブイ(最大水深13m)2基および潜水パイプラインの設傭がある。
曵船は2隻(各680馬力)が利用できる。
清水、食料、燃料油などの供給が可能である。
港の北端の液化ガス・ターミナルには、LG船用の係船ブイ(水深15m)がある。
船舶修理は、民間造船所2社にスリップウェー6基があり、うち1基は800G/T級船舶の上架が可能である。
87年には外航船380隻(3,565,200DWT)が入港している。

2. ラエ港

同港は、ポートモレスビー港に匹敵する輸入港で、一般貨物、燃料および米の

 

 

 

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