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太平洋諸島

(1) 一般事情

(ナウル)

ナウル経済は、唯一の産業資源である燐鉱石によって支えられている。ナウルの燐鉱石は世界でも最高の品位とされ、農業肥料の原料としてオーストラリア(86年47.4万トン)、ニュージーランド(37.8万トン)、日本(4.4万トン)、韓国(3.3万トン)などへ輸出されている。
唯一の資源である燐鉱石が、輸出総額の100%を占めている反面、輸入は食料、飲料、機械類、建築材料など、消費財から資本財に至るまで多岐にわたっている。

(キリバス)

キリバス経済は、ナウルと同様に燐鉱石の生産・輸出に依存していたが、79年末に燐鉱石は枯渇した。
このため、80年以降の輸出をみると、燐鉱石にかわり、コプラが輸出総額の90%を占める最大輸出品目となっている。
コプラは、すべて英国に向け輸出され、残りの10%を占める魚類が米国および日本へ輸出されている。
一方、輸入では食料品が輸入総額の30%以上を占め、これに続いて機械・輸送機器などの工業製品および燃料の比率が高い。

(ソロモン諸島)

キリバス経済は、ナウルと同様に燐鉱石の生産・輸出に依存していたが、79年末に燐鉱石は枯渇した。
このため、80年以降の輸出をみると、燐鉱石にかわり、コプラが輸出総額の90%を占める最大輸出品目となっている。
コプラは、すべて英国に向け輸出され、残りの10%を占める魚類が米国および日本へ輸出されている。
一方、輸入では食料品が輸入総額の30%以上を占め、これに続いて機械・輸送機器などの工業製品および燃料の比率が高い。

 

 

 

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