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(C)漁業開発計画

 バングラデシュは、ガンジス河その他多数の河川や湖沼に恵まれ、淡水魚が豊富であり、海洋に出向いて漁労に従事する必要がなく、また、造船技術も乏しかったこともあって、海洋漁業は未発達の状態を呈していた。
 このため、政府は近年に至って、漁業家畜省(Ministry of Fisheries and Livestock)の下に国営企業として、漁業開発公社(Bangladesh Fisheries Development Corporation)を初め、民間合弁企業による漁業会社を設立し、ベンガル湾における水産資源の開発に力を入れている。
 また、政府の第4次5カ年計画(90年7月〜95年6月)においても、外貨獲得の手段として魚介類(特に冷凍エビ)の輸出を促進するため、バングラデシュ沖の大陸棚の漁獲量の増大、漁業生産性の向上を図るため動力化の推進、冷凍設備付きトロール船の導入、ベンガル湾沿岸の主要漁港の近代化などを目標として実施している。

(6)船舶の輸入ルート

(A)ライセンス発給機関

 バングラデシュにおける輸入ライセンスは、為替管理当局の中央銀行(Bangladesh Bank)が輸出入管理局長官(Chief Controller of Imports&Exports)を通じて発給する。

(B)輸入に対する機構、その他輸入上の問題点

 バングラデシュの輸入管理制度は、基本的には束パキスタン時代に制定された「輸出入管理法1950」を根拠とし、毎年7月に公布される「輸入政策令」によって必要部分が改正される。

 

 

 

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