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化する。
 船舶修理は、モングラのNau karigar社を通じて小修理が可能である。
 また、同港から40キロ遠方のクルナ造船所の修繕設備も使用できる。

3. クルナ港

 同港は、クルナ河の河口で、主要設備としては、長さ約228.5m、水深6.4mのクルナ突堤、中継貨物用上屋2棟(貨物保管面積7,500平方m)、近代的荷役設備(能力25トン移動クレーン1基、能力7トン移動クレーン1基、能力3トンスクータークレーン3基、最大能力3.5トンまでの各種フォークリフト8基)、露天倉庫などがある。
 クルナ突堤は、突堤および中継貨物用上屋の一部が、クルナ河の浸食で流出したため、現在稼働していない。近い将来に改造される可能性はない。
 船舶修理は、クルナ造船所の修繕設備を使用している。

(4)造船事情

 バングラデシュは、ガンジス河、ブラフマプトラ河などをはじめ、航行可能な河川が多数あり、これら河川航路を航行する河川航船に対する造修と、ベンガル湾に面している関係上、漁船の造修を主体としている。
 従って、バングラデシュの造船所は、その規模も小さい。
 これらの造船所は、ダッカ周辺に集中している。小型内航船を建造する能力はあるが、まだ発展途上にあり、造船技術は後進国に属している。
 発展途上国に共通の問題であるが、造船技術が遅れている理由としては、(1)造船工業を支えるインフラ部門が整備されていないこと、(2)教育水準が低く、文盲の人が多いこと、(3)技術者を養成する機関が不足していることなどが挙げられる。
 同国政府も造船業の振興策を講じてはいるが、財政事情から遅々として進んでいない。バングラデシュとしては、造船業に対する海外からの技術協力、合弁企業などを強く希望している。
 バングラデシュには、川船の修繕所は、数多くあるが、鋼船の建造可能な造船所

 

 

 

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